🦷お口の健康に関わるだ液の働き🦷
こんにちは^^石山歯科クリニックです。
皆さんは、‟だ液の働き”と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
だ液はデンプンを分解して消化を助ける…と中学校ぐらいで習うと思うので、そう思い浮かべる方が多いでしょうか。
でも、だ液にはもっとたくさんの働きがあり、お口の健康に深く関わっています。
・だ液の働き
✓緩衝作用
私たちの口の中に住んでいる細菌は、ヒトが食事で摂った糖分をエサとして食べ、酸や歯垢(プラーク)を排出しています。
そのため、ヒトの口の中は食事の後に酸性に傾きます。だ液には、酸性に傾いた口の中を中性に戻しむし歯を防ぐ役割があります。
✓洗浄作用
だ液に含まれる水分によって、食事からとった糖質や食べカス、細菌や細菌が産生した酸などを洗い流して、口の中を洗浄する作用があります。
✓保湿作用
だ液に含まれる水分と保湿成分によって、口の中の粘膜を潤し保護しています。
✓再石灰化作用
歯垢(プラーク)の中の細菌が出す酸によって、エナメル質に含まれるリンやカルシウムは、だ液中に溶け出てしまいます。
だ液には、この溶け出たリンやカルシウムをエナメル質に再び補充し、修復する働き(再石灰化作用)があります。
✓消化作用
だ液には、βアミラーゼという酵素が含まれています。βアミラーゼは、消化液の一種でデンプンを糖に分解する作用があります。
そのため、米や小麦などの炭水化物の消化を助けて、胃腸の負担を減らします。
✓抗菌作用
だ液には、リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリン、ラクトフェリンなどの抗菌成分が含まれています。
これらの成分によって、口の中に侵入した細菌の活動を抑え、細菌の繁殖を阻害する働きがあります。
✓食べ物を飲みこみやすくする
食べ物はだ液と混ざることで柔らかくなり、噛みやすく飲みこみやすくなります。
✓味を感じやすくする
だ液が舌にある味を感じる器官に、味のもととなる物質を運ぶことで、食べ物の味を感じることができます。
✓発話がしやすくなる
だ液の潤いによって舌が動きがスムーズになり、声を出すときの発音がなめらかになります。
このように、だ液にはたくさんの役割がありますが、加齢などの原因によってだ液の分泌量は低下していきます。
よく嚙んで食べたり、だ液線のマッサージをしたりして、だ液の分泌を促すことはお口の健康につながります。
ぜひ意識してみてください^^