🦷歯の神経を取り除くリスク🦷

 

こんにちは^^石山歯科クリニックです。

 

先日のブログで院長が、歯の神経とは一体どんなものなのかを書いていたので、今日はそれに関係するお話です。

 

先日の内容にあった通り、歯の神経≒歯髄にはさまざまな役割があります。

 

そのため、神経を取り除くということは、さまざまなリスクを抱えることでもあります。

 

もちろん、むし歯が神経まで達してしまった場合などは、神経を取り除く治療が必要ですが、歯が痛む、しみるなどの症状がある場合は、神経を取らなければいけないほど重症化する前に、早めに歯科を受診しましょう。

 

 

<歯の神経を取り除くリスク>

 

・歯が弱くなる

  むし歯になると、むし歯に感染した部分の歯を削りとらなければなりません。

 

神経に達するほどの重症のむし歯の場合、歯を削る量が多く、元々の歯の面積が小さくなるため、歯の強度が弱くなります。

 

 

・歯に栄養が行き届かない

健康な歯は、歯の神経≒歯髄(しずい)から栄養を受け取ることで、しなやかさを保っています。

 

そのため、歯の神経を取り除いた歯は、栄養や水分が行き届かない枯れ木のような状態に近く、しなやかさが無いため、硬いものを食べたり、食いしばりなどの衝撃で割れたり折れたりすることがあります。

 

 

・むし歯などの異変に気付きにくい

過去に神経を取り除いた歯も、歯の清掃状態などが悪ければ再びむし歯になります。

 

むし歯になった場合、歯が痛い、しみるなどの症状が出て異変に気付くことがほとんどです。

 

しかし、神経を取り除いている歯は痛みなどの刺激を感じにくいため、むし歯に気付きにくく、気付いた時にはかなり悪化している場合も少なくありません。

 

 

・歯が変色する

  神経を取った歯は、歯本来の白さを失い、茶色やグレーに変色していきます。

その理由は、神経を取り除いたことで、歯の内部の血液循環が行われなくなり、歯に栄養を運んだり不要なものを受け取ったりする新陳代謝をしなくなるからです。

 

そのため、歯の内部に残った血液やコラーゲン組織が、時間の経過とともに変色し、歯が茶色やグレーがかって見えます。

 

 

・歯の根の先に病巣ができる場合がある

   

むし歯菌の感染が歯の神経まで達するということは、本来は口の中とは交通していないはずの歯の内部にまで感染が及び、細菌が入り込むということです。

 

そのため、神経を取った歯は、根っこの先に膿みが溜まる根尖病巣(こんせんびょうそう)ができる場合があります。