舌ケアの方法

 

 

こんにちは。石山歯科クリニックです。

 

前回に引き続き今回も舌のケアについてのお話です。今回は具体的な舌のケアの方法についてお話します。

 

<舌ケアの方法>

舌ケアの必要性は年齢などによって違いますが、ケアの方法はどの年齢の方も同じです。

 

舌は、歯ブラシなどの硬いブラシでみがくと舌の粘膜が傷ついてしまうので、舌のケア専用のブラシやガーゼなどを使いましょう。

 

また、やりすぎは乾燥を招くなど逆効果になりますので、回数は一日一回までにしましょう。

①鏡を見て舌苔が付いている部分を確認します。

②舌ブラシを軽く水で濡らします。舌の奥から手前に向かって一方向に、優しい力でブラシを動かしてみがきます。この動きを3回ほど繰り返しましょう。

※濡らしたガーゼや綿棒を使っても〇

③舌苔を一度で取り除けない場合は、無理に取ろうとせず何日かに分けて行います。

 

(舌苔が乾燥している場合)

 

舌苔が乾燥している場合、無理に取り除こうとすると痛みを伴います。

 

その場合は、専用の保湿ジェルで舌苔をふやかしてから取り除きましょう。

 

 

<舌苔とは異なる舌の病変>

 

ここまで舌苔やそのケアの方法についてお話してきましたが、舌苔とは異なる、舌にみられる白斑状の病変があります。

 

・白板症(はくばんしょう)

            舌や頬の粘膜、まれに歯肉にもみられる白くザラザラした病変。

 

舌苔とはちがい、こすっても取ることができません。

 

白板症は比較的よくみられる病変ですが、しこりや潰瘍を伴うものは初期がんが疑われるため検査が必要です。

 

また、長年かかってがん化する可能性もあるため経過観察が必要です。

 

 

・口腔カンジダ症

 

カビの一種であるカンジダ菌によって起こる口腔感染症です。

 

加齢や、病気の治療のための免疫抑制剤などにより、自己の免疫が抑えられ、口腔内の常在菌のバランスが乱れることによって発症します。

 

口の中に白斑や白い膜などが発生し、こするとぬぐい取ることができますが、ひりつきや痛みを感じる場合が多いので、ケアの際には注意が必要です。

 

口腔内の清掃、抗真菌薬を含むうがい薬や内服薬を使用して治療を行います。

 

 

最後は病変のお話で少し難しかったかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。