乳歯を大切にしましょう

 

こんにちは。院長の石山です。

 

今日は乳歯の大切さについてお話しさせて頂きます。

 

ひと昔前は「乳歯は生え変わるからむし歯になっても大丈夫」と考えておられる方もいらっしゃいました。

 

ですがこれは大きな間違いで、乳歯は大切な役割を担っています。

 

(乳歯の役割)

 

・食べ物の咀嚼

 

歯が健康な状態であってこそ食べ物をしっかり噛んで食事を楽しむことができます。

 

 

・正しい発音を助ける

 

歯があることで正しい発音がしやすくなります。特にサ行やタ行は前歯があることで正しく発音できます。

 

 

・あごの骨の発達を促す

 

乳歯でしっかりと咀嚼ができることによってあごの骨の発達が促されます。

 

あごの骨の発達は永久歯の歯並びやかみ合わせにも影響します。

 

 

・永久歯が生えてくるスペースを確保し誘導する

  乳歯の下で生え変わりを待っている永久歯は乳歯の根っこを道しるべにして生えてきます。

 

ところが乳歯がむし歯になっていると、永久歯が乳歯を異物と勘違いして別の場所に出ようとする確率が高くなります。 

 

 

 

また本来あるはずの場所に乳歯が無いことによって、周りの歯が傾いてくることもあります。

 

 

 

このように、むし歯によって乳歯を早くに失うと永久歯の歯並びやかみ合わせに影響を与えることがあります。(特に影響が出ない場合もあります。)

 

もちろん歯並びやかみ合わせには遺伝的な要素も深く関係していますので、乳歯にむし歯が無ければ必ずきれいな歯並びやかみ合わせになるというわけではありません。

 

 

毎日子供さんの歯みがきをするのは大変なことだと思いますが、将来のお口の健康のためにもぜひ乳歯の時期から気をつけてあげて下さい。