🦷ドライマウス(口腔乾燥症)ってどんな病気?🦷
こんにちは^^石山歯科クリニックです。
前回、全身やお口の健康に深く関係している、だ液のさまざまな働きについてお話ししました。
今回は、だ液がさまざまな要因によって出にくくなってしまうドライマウス(口腔乾燥症)という病気についてお話しします。
・ドライマウス(口腔乾燥症)とは
ドライマウス(口腔乾燥症)は、さまざまな原因でだ液の分泌量が低下し、口の中が乾燥する病気です。
口の粘つきや舌の痛み、口臭などの症状のほか、嚥下障害や乾いた食品を食べられないといった症状が出る場合もあります。
また、だ液はウイルスや細菌の侵入を防いだり、口の中を洗い流す働きがあるため、口の中が乾燥すると、感染症にもなりやすくなります。
・だ液が出にくくなる主な要因
✓加齢
年齢を重ねると、咀嚼筋や舌の筋力低下、全身の水分量の減少、だ液腺の萎縮などによって、だ液の分泌量が減っていきます。
✓全身性の疾患
シェーグレン症候群、糖尿病、更年期障害などの全身疾患は、だ液の分泌を低下させます。
✓心理的要因
ストレスなどによって自律神経のバランスが崩れ、だ液の分泌を抑制することがあります。
✓口腔内の疾患(唾液腺炎や唾石症など)
✓放射線治療(がん治療による頭頸部への放射線照射)
✓薬の副作用
睡眠薬、高血圧治療薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬、抗てんかん薬などの一部には、だ液の分泌を抑える副作用を持つものがあります。
このように、ご高齢の方以外でも、さまざまな要因によってドライマウス(口腔乾燥症)は起こる場合があります。
”ただの乾燥”と軽く考えず、気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。