🦷歯石除去(スケーリング)後の注意点🦷

 

こんにちは^^石山歯科クリニックです。

 

今日は、歯科医院で歯石除去(スケーリング)などの、プロフェッショナルクリーニングを受けた後の注意点についてお話しします。

 

プロフェッショナルクリーニングとは、歯科医師や歯科衛生士が、専用の器械や洗浄剤を使って、歯ブラシでは取れない歯石や歯垢、歯のヌメり(バイオフィルム)、着色汚れを取り除くことです。

 

歯の表面に付いていた歯石や歯垢を除去することで、以下のような症状が出る場合があります。

 

 

一時的に歯がしみることがある

今まで、歯石や歯垢に覆われていた歯の表面が露出することで、冷たい熱いなどの、外的刺激を感じやすくなることがあります。

 

また、長期間にわたって歯石や歯垢が付いていた方は、歯石などで覆われていた部分の下で歯周病が進行し、歯を支える骨が溶かされ、しみるなどの症状が出やすい場合があります。

 

徐々に治まっていくことがほとんどですが、クリニックでは、しみ止めの薬やフッ素を塗ったりして様子を見ます。

 

ご自宅では、歯みがきの際にきちんと歯垢を落とし、歯の表面をきれいにしておくことで、だ液中のミネラルが再び歯に取り込まれる作用(再石灰化)が期待できますので、歯みがきを適切に行いましょう。

 

また、知覚過敏用の歯みがき粉をお使いいただくことも有効です。

 

これらの対処をしても症状が治まらない場合は、歯の神経を取る処置を行う場合もあります。

 

 

一時的に出血しやすくなる

歯石や歯垢が付いている部分の歯ぐきは、歯垢の中にいる細菌が出す毒素によって炎症を起こし、腫れて出血しやすい状態になっています。

 

そのため、歯石を除去する際に、歯ぐきの近くや歯ぐきの中を、器具で触れる刺激によって出血することがあります。

 

数日間、血の味がする程度の出血があることもありますが、徐々に治まります。

 

また、一度歯石や歯垢を除去しても、新たに歯垢がつくと、歯ぐきはまた炎症を起こし、出血しやすい状態になってしまうので、ご自宅でも適切な歯みがきを心がけましょう。

 

 

隙間があいた感じがする

歯の表面や、歯と歯の間を覆うように付いていた歯石や歯垢を除去すると、歯と歯の間に隙間ができることがあります。

 

隙間があく原因は2つあります。

 

1つは、歯石などで覆われていた部分の下で、歯を支える骨が溶かされ、骨や歯ぐきの位置が下がるためです。

 

もう1つは、歯の表面や、歯と歯の間を覆っていた歯石や歯垢がなくなることで、歯本来の形が見えるようになるためです。

 

隙間があいたような違和感には、すぐに慣れる方がほとんどです。

 

しかし、一度溶けてしまった骨は元に戻りませんので、歯を支える骨がさらに溶けてしまわないよう、歯みがきなどのセルフケアに努め、定期的なクリーニングを受けるようにしましょう。

 

 

歯ぐきが引き締まり、歯ぐきの位置が下がる

歯石や歯垢がついている部分の歯ぐきは、炎症を起こし、腫れている状態です。

 

歯石や歯垢を除去し炎症が治まると、歯ぐきが引き締まり、歯ぐきの位置が下がります。

 

これは、歯石や歯垢がついている部分の下で、歯を支える骨が溶け、骨が溶けてしまった位置まで歯ぐきが引き締まることによって起こる変化で、歯石除去(スケーリング)によるものではありません。

 

長期間にわたって、たくさん歯石や歯垢がついていた場合は、より顕著に変化を感じることが多いです。

 

一度溶けた骨は、自然には元に戻らないので、それ以上骨が溶けてしまわないようにしましょう。

 

 

凹凸やザラつきを感じる

歯の表面や、歯と歯の間を覆うようについていた歯石や歯垢を除去することで、歯本来の形や凹凸が現れ、舌触りが変化します。

 

ザラついているように感じたり、舌が荒れているように感じる方もおられますが、すぐに慣れていくことがほとんどです。

 

主な注意点は以上です。

これらの症状以外にも気になることや、不安なことがあればお気軽にご相談ください。